掃除をしても、換気をしても、消臭スプレーをまいても、お部屋のニオイが取れない。
お問い合わせの電話で、いちばん多くいただくご相談がこれです。
「もう何をしても無理なのではないか」
「このまま貸し出せないのではないか」
「作業をお願いしても、結局は残るのではないか」
そう思われるのは当然だと思います。市販の方法をひととおり試したあとでご連絡くださる方がほとんどだからです。
この記事では、なぜニオイが取れないのか、専門業者が行う消臭はどこが違うのか、オゾン脱臭とはどういうものか、どのくらいの期間と費用がかかるのかを、順番にご説明します。読み終えるころには、ご自分のお部屋がどの段階にあるのか、見当がつくようになるはずです。
なぜ掃除や消臭スプレーではニオイが消えないのか

結論から申し上げると、ニオイのもとが、目に見える表面ではなく、素材の内部にしみ込んでいるからです。
ニオイの正体は、空気中に漂っている物質です。アンモニア、硫化水素、酪酸といった成分が、鼻の粘膜に触れて「臭い」と感じられます。これらの成分は、体液や飲み残し、生ゴミ、ペットの排せつ物、タバコのヤニなどから発生します。
問題は、その発生源が液体だった場合です。液体は重力にしたがって下へ落ち、床材のすき間から下地へ、さらに床下へと入り込みます。
- フローリングの継ぎ目から下地の合板へ
- 畳の表面から畳床(たたみどこ)の内部へ
- 壁紙の継ぎ目から石こうボードへ
- 浴室やトイレの床と壁の取り合い部分から躯体へ
こうなると、表面をどれだけ拭いても、内部からニオイ成分が出続けます。市販の消臭スプレーは、空気中や表面のニオイ成分に働きかけたり、香りでおおったりするものが中心です。素材の奥から出続けるニオイには追いつかず、数時間から数日で元に戻ってしまいます。
「しみ込んでいるか」を見分ける目安
| ご様子 | 考えられる状態 |
|---|---|
| 窓を開けている間だけニオイが弱まり、閉めると戻る | 発生源が室内に残っている |
| 掃除の直後は消えるが、数日で戻る | 表面の下にしみ込んでいる |
| 雨の日や湿度の高い日に強くなる | 素材の内部に残っている(水分で再び揮発する) |
| 特定の一角に近づくと強くなる | その真下・その奥に発生源がある |
雨の日に強くなるというのは、ひとつの目安になります。しみ込んだニオイ成分は、湿気を含むと再び空気中へ出てきやすくなるためです。
専門業者の消臭は何が違うのか

私たちがお部屋に伺ってまず行うのは、消臭ではなく発生源の特定です。
床に膝をつき、においの強い場所を手で追い、必要であれば床材を一部めくって下地の状態を確認します。ここを飛ばして薬剤をまいても、一時的にニオイが弱まるだけで、数週間後にまた同じご相談をいただくことになるからです。
そのうえで、状態に応じて次の順番で作業を進めます。
- 汚れの除去 … 発生源そのものを取り除きます
- 除菌 … ニオイを出し続ける細菌を薬剤で処理します
- 中和・分解 … 残ったニオイ成分に薬剤を反応させ、においの弱い物質に変えます
- 素材の撤去 … 内部までしみ込んでいる床材・壁紙・畳などを取り外します
- オゾン脱臭 … 空間全体に残った成分を分解します
- 封じ込め … 撤去が難しい下地に、専用の塗料を塗ってニオイの出口をふさぎます
- 原状回復 … 撤去した部分に新しい床材・壁紙を施工します
大切なのは、4番目の「素材の撤去」から先まで踏み込めるかどうかです。清掃だけを請け負う会社の場合、床材をはがす工事や内装のやり直しは範囲外になることがあります。そうすると「清掃は終わりましたが、ニオイは残っています」という結果になりかねません。
関西遺品整理サポート(株式会社T’sコーポレーション)は建設業許可(建築工事業)を持っており、特殊清掃から内装の撤去、リフォームによる原状回復まで、ひとつの窓口でお引き受けしています。途中で別の会社に引き継ぐ必要がないぶん、判断が早く、費用の見通しも立てやすくなります。
オゾン脱臭とは何をするものか

オゾン脱臭は、消臭作業の仕上げによく使われる方法です。
オゾン(O₃)は、酸素(O₂)に酸素原子がひとつ多くついた状態の気体です。この余分な酸素原子が非常に不安定で、ほかの物質とくっついて反応しようとします。この性質を「酸化力」といいます。
ニオイ成分にオゾンが触れると、酸化反応によって分子の構造が壊れ、多くはにおいの弱い別の物質に変わります。ニオイを隠すのではなく、化学的に分解してしまうのがオゾン脱臭です。反応せずに残ったオゾンも、時間がたつと自然に分解して酸素に戻ります。そのため作業のあとは十分に換気し、オゾンが抜けたことを確かめてからお部屋にお入りいただきます。
なお、オゾンには鼻の感覚を一時的に鈍らせる性質もあるため、作業直後は実際よりニオイが消えたように感じることがあります。仕上がりの確認は、換気してオゾンが抜けてから行います。
オゾン脱臭の長所と短所
長所
- 気体なので、人の手が届かない天井裏・エアコン内部・押し入れの奥まで回り込みます
- タバコのヤニ臭、ペット臭、排せつ物のにおい、体液のにおいなど、幅広い成分に反応します
- 除菌の効果もあわせて期待できます
短所
- 高い濃度のオゾンは人体に有害です。 作業中はお部屋に人もペットも植物も入れません
- 素材の内部にしみ込んだ成分には届きにくく、これ単独では解決しないことがあります
- ゴムや一部の樹脂を劣化させることがあるため、機器類の養生が必要です
「オゾン脱臭機をレンタルして自分でやってみようか」とお考えになる方もいらっしゃいますが、濃度と時間の管理を誤ると健康被害につながります。また、発生源が残ったままオゾンだけをかけても、しばらくするとニオイは戻ります。ご自身で行う場合は、必ず取扱説明書の安全上の注意をお守りください。
どのくらいの期間と費用がかかるのか

ニオイの強さと、しみ込みの深さによって大きく変わります。あくまで目安として、次のようにお考えください。
| 状態 | 主な作業 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 表面の汚れが原因(ペット臭・生活臭など) | 清掃・除菌・薬剤による中和 | 半日〜1日 |
| 下地の手前まで達している | 上記+オゾン脱臭を1〜2日 | 2〜3日 |
| 床材・壁紙の内部まで達している | 上記+床材やクロスの撤去 | 3日〜1週間 |
| 下地・躯体まで達している | 上記+封じ込め塗装+内装の復旧 | 1〜2週間 |
費用は作業の単位ごとに積み上げる形になります。弊社の場合、消臭消毒剤の散布は1平方メートルあたり1,500円、クロスのはがし作業は6畳程度まで35,000円、オゾン脱臭は1日目が30,000円、2日目以降は1日あたり15,000円といった形です(いずれも税込)。実際の金額は現地を拝見したうえでお出しします。料金のご案内もあわせてご覧ください。
大切なのは、お見積りの段階で「どこまでやるのか」がはっきりしていることです。「消臭一式」とだけ書かれた見積書は、後から範囲の行き違いが起きやすくなります。弊社では作業項目を分けてご提示し、確定後に追加の料金をいただくことはありません。
まずは費用感だけでも確かめたい、という段階でかまいません。お部屋のお写真をお送りいただければ、概算のお見積りをご案内できます。お見積りは無料です。
ご依頼の前に確認しておくとよいこと

1. 賃貸物件の場合は、先に管理会社・大家さんへ
床材や壁紙を撤去する作業は、原状回復の範囲に関わります。先に連絡を入れておくと、あとの精算がすんなり進みます。孤独死など、原状回復費用の負担者がはっきりしない場面では、なおさら早めのご相談をおすすめします。
2. 近隣への配慮
作業車の駐車位置、搬出のタイミング、社名の表示など、気になる点があればご遠慮なくお伝えください。ご近所に知られたくないというご希望は、多くのお客様からいただきます。
3. 作業を頼む会社の確認点
- 廃棄物を法令どおりに運ぶ体制になっているか(ご家庭から出る廃棄物は、市区町村の許可(一般廃棄物収集運搬業)を持つ業者などしか運べません。産業廃棄物の許可だけでは運べません。弊社では、お住まいの市町村の一般廃棄物収集運搬業者に運搬をお願いしています)
- 消臭・脱臭に関する資格を持つスタッフがいるか
- 内装の復旧まで自社で対応できるか、別会社になるのか
- 見積書に作業項目と数量が書かれているか
弊社には、脱臭マイスター・孤独死脱臭マイスター・火災脱臭マイスター(日本除菌脱臭サービス協会)、事件現場特殊清掃士の有資格者と、化学物質管理者講習の修了者が在籍しています。詳しくは会社概要をご覧ください。
それでも不安なときは

「ほかの会社にお願いしたけれど、ニオイが残ってしまった」というご相談も少なくありません。その場合も、どこまでの作業が行われたのかを伺ったうえで、残っている原因を探すところから始めます。
ニオイの問題は、時間が経つほど素材の奥へ入り込み、必要な作業が増えていきます。気になった時点でご相談いただくのが、結果としていちばん負担が軽くなります。
お電話は24時間受け付けています。0120-619-415(お客様専用ダイヤル)。
お問い合わせフォームは24時間いつでも送信いただけます。お見積り・ご相談は無料です。
大阪府全域、大阪市内(東住吉区・阿倍野区・天王寺区・浪速区・中央区・西成区・住吉区・平野区ほか)、兵庫県東部(尼崎市・西宮市・芦屋市・宝塚市・伊丹市)を中心に、関西全域へ伺います。
